大腸検査、下部消化管内視鏡検査とは?
大腸内視鏡検査は、専用の小さなカメラで大腸の内側を直接観察することができ、大腸内の炎症や潰瘍、ポリープ、がんを発見することができます。
また、内視鏡は映像を映すだけではなく、粘膜組織の一部を採取したり、ポリープを切除することができます。
採取した組織やポリープにより、詳しい検査が可能となります。
早期発見・早期治療が大切
大腸や肛門に痛みや違和感があっても、恥ずかしいという理由から受診が遅れ、症状が悪化してしまう事も少なくありません。
大腸の病気は、早期に治療する事で完治しやすい傾向があります。
普段の生活で身体に不調を感じる方や、一度も大腸検査を受けた事がない方は、検査をお勧めします。
説明を行い、同意書にご署名頂いた方のみ検査を実施致します
事前に検査の内容・流れ・注意点について、医師・看護師から十分な説明を行います。
患者様にご納得頂き、
同意書にご署名されてから検査予約を致します。
大腸内視鏡検査の流れ
大腸内視鏡検査は、主に便潜血検査で陽性反応が出た場合、より詳しく大腸を調べるための2次検査として行います。
便潜血検査で陽性が出た場合、大腸がんを心配される方もいらっしゃいますが、実際に大腸がんが見つかるのは100人のうち3人程度ですので、不安になり過ぎず検査をお受け下さい。
まずは医師の診察を行いますので、一般外来でお越し下さい(予約不要)。
医師が検査が必要と判断した場合、検査方法や注意点などの説明を行い、予約を致します。
以下に当てはまる内容がある方は、事前にお申し出下さい
・お薬を服用中の方やアレルギーをお持ちの方
・お腹の手術をされている方や、人工肛門のある方
・抗凝固剤(バッファリン、パナルジン、ワーファリンなど)を服用されている方
検査日までの間、特定のお薬をお飲みの方以外は生活に制限はありません。
検査前日も食事に少し気をつけるだけで、普段通りお過ごし下さい。
検査は横向き・バスタオルをかけた状態で行います
当クリニックでは原則として、羞恥心を感じやすい仰向けの姿勢(砕石位)ではなく、横向きの姿勢で検査を行っています。
また紙でできた検査用の短パンを着用し上からバスタオルをかけたまま検査を行いますので、恥ずかしさを最小限に抑える事ができます。
※大腸内視鏡検査の注意
・検査直後は麻酔が効いていますので、車・バイクの運転は避けて下さい。
・貴金属類はできるだけ外してご来院ください(検査時はすべて外して頂きます)。
・お化粧は控えめにし、マニキュア・ネイルアートは避けて下さい。
・高血圧・心臓病・緑内障・前立腺肥大・アレルギー体質の場合、看護師にお知らせください。
・ポリープを切除した場合、運動・食事・入浴の制限があります。
検査前日
食事・常備薬について
前日のお食事は、きのこ類・海藻・こんにゃく・野菜といった消化に時間がかかるものは避けて下さい。(水・お茶は多めに摂って下さい)
お薬については、医師の指示に従ってください。
夕食の後、1時間ほどしたら下剤(ラキソベロン)をコップ一杯以上のお水でお飲み下さい。
検査当日(検査前)
食事・常備薬について
検査当日に朝食をお取り頂く事ができません。
水・お茶以外のお飲み物やタバコも避けて下さい。
血圧・不整脈のお薬は、朝6:00までにお飲み下さい。
糖尿病のお薬の服用やインスリンの使用は避けて下さい。
検査準備
朝9:30までに来院し、受付に診察券と予約票をお出し下さい。
(サンビーチ追浜のエレベーターは、朝9:00より運転しています。)
来院されましたら、朝までの便の状態やお腹の症状をお聞きします。
その後、検査衣に着替えて頂きます。
検査時に腸内を観察しやすくするため、2リットルの下剤を2時間かけてお飲み頂きます。
すぐに看護師が対応できるよう、下剤は来院後に全てお飲み頂きます。
下剤を半分ほど飲んだあたりで排便が始まります。
患者様用のトイレは、下剤をお飲み頂く部屋にございますので、すぐにご利用頂けます。
また、下剤をお飲み頂いている間は、本を読んだりラジオをお聴きになれますので、
お好きな本やイヤホンのついたラジオをお持ちになってもかまいません。
検査
便が黄色い水のようになれば、検査を行うことができます(看護師が必ず確認させて頂きます)。
検査の説明・血圧の測定後、点滴を開始します。
診察台に左半身を下にした状態で横になって頂きます。
検査直前に点滴を通して痛みを抑える・眠くなるお薬を投与します。
検査開始となります。
検査時間は通常15分〜30分です。
検査の際は大腸内を観察するため、お腹に多少の空気を入れます。
具合が悪くなった場合は、すぐに医師にお伝え下さい。
ポリープが見つかった場合
ポリープが見つかった場合、内視鏡による切除を行います。
(平日の検査のみ。検査前にポリープ切除を希望された場合。)
当クリニックでは、検査時におおよそ1cm以下のポリープが見つかった場合は検査時に切除を行い、1cm以上のポリープで合併症のリスクが高いと判断した場合は、提携先の病院に紹介させて頂きます。ご希望の病院がありましたら、その病院にご紹介致します。
検査中ごく稀(全国集計で0.07%)に出血や穿孔(穴があくこと)などの合併症が生じる場合があります。
その場合は最善の処置・治療を行いますが、場合によっては提携病院を紹介する事があります。
検査後
1〜2時間ほど回復室でお休み頂きます。
医師がお腹の状態を診察致します。その後結果説明を行います。
(ご家族がいらっしゃれば、ご一緒に説明致します。)
説明後にご帰宅となります。
夕食のお時間から通常通りお取り頂けますが、検査当日は消化の良いものをお取り下さい。
検査当日は19:00頃、検査後のお身体のご様子をお伺いするためお電話をさせて頂きます。また、緊急時にもすぐ対応できるよう、医師の連絡先もお伝え致します。
ポリープを切除した場合、検査当日および翌日はアルコール摂取や刺激の強い食べ物は避けるようにお願いしております。
以下の症状がある場合は翌日受診頂くか、ご連絡下さい。
・痛みが続く場合
・肛門からボタボタと連続して出血がある時
・お腹がひどく張る時
その他、何かご不明な点がありましたら、お気軽にお尋ね下さい。