胃炎について
胃炎はよく耳にする病気ですが、その症状は様々で、激痛を伴う場合から全く無痛のものまで様々です。
また、痛みの出方などにも個人差があります。
ここでは慢性胃炎と急性胃炎についてご紹介します。
ずっとある不快感、胃の痛み 慢性胃炎
慢性胃炎は、胃粘膜の状態により以下のように分類されます。
・胃粘膜表面で軽い炎症のある状態
・炎症により胃粘膜表面がえぐれた状態
・胃粘膜表面が正常より厚い状態
もっとも多いのは、胃粘膜の炎症が長く続き胃の粘膜が薄くなっている状態です。
治療としては粘膜を保護する薬の服用や、生活の改善などを行い、胃を正常な状態に戻していきます。
胃炎により食欲が落ちたりすることで、生活の質が下がり、さらに胃炎を悪化させるという悪循環を生むこともありますので、しっかりと治療されることをおすすめします。
また最近では、胃の粘膜に何の異常もないのに慢性的に 胃の不快症状を引き起こす、NUD（潰瘍のない消化不良）もよく見られます。これは心因性のストレスや、ピロリ菌の影響など様々な理由が考えられます。
治療としては症状の緩和を行っていきますが、必要な場合に応じて他の診療科目のクリニックへの紹介なども行っています。
突然の痛み、吐き気 嘔吐 急性胃炎
急性胃炎の場合、原因を取り除き、その後は症状にあわせた薬を服用します。
胃痛が出てから半日〜1日はぬるま湯などの水分のみを接種する絶食の状態で胃を休めます。物が食べられるようになってきたら、お粥などの胃に負担の少ないやわらかい食事を摂り、ゆっくりと普通の食事に戻します。
痛み等が治まってからも、しばらくはタバコやアルコールやコーヒー、辛いものなど刺激の多い食品は避けましょう。